大坂なおみの強さの秘訣はメンタルトレーニング!その方法とは?

【写真:Getty Images】
スポーツ

世界ランク1位となった、テニスプレーヤー大坂なおみ選手の強さの秘訣を知っていますか?

2018年にサーシャ・バイン氏がコーチに就任してから、大坂選手をいっきに成長させていると非常に高い評価をされていますが、特にメンタルのトレーニングが大坂選手の強さに繋がったとか。

どんなメンタルトレーニングをしたのか気になりますよね。テニス以外のスポーツにも役立たせることができそうです。

メンタルトレーニングの方法を、調べてみました。

 

 

大坂なおみのメンタルトレーニングを行ったのはサーシャバイン

 

2018年よりチームナオミにコーチとして合流したドイツ人のサーシャバイン氏。

彼も元プロテニスプレイヤーです。

個人としての成績はあまり大成することなく、早々にコーチに転身したサーシャ氏。

しかし、コーチ転身後は長年、世界女王セリーナ・ウィリアムズのヒッティングパートナーを務め、手腕はかなりのもの。

いわゆる、女の勝負の世界を熟知しているのです!!!心強いチームの一員ですね。

 

サーシャバインが考えた大坂なおみの欠点

サーシャコーチは、大坂選手が勝つためには、メンタルの強化が大きな課題だと考えました。

明るい性格で楽しいサーシャコーチとは真逆で、大坂選手の性格は内気でシャイ、そして完璧主義でマイナス思考

ミスショットをするとそのことを忘れられず、気持ちを切り替えられなかったのです。

大阪選手の欠点が試合に出ないよう、練習から変える必要があるとサーシャコーチは考えました。

 

 

サーシャバインによるメンタルトレーニング法とは?

サーシャコーチによる大坂なおみ選手のメンタル強化法とは実は練習の中と試合の中で培われたものです。

まずは、彼のコーチング哲学についてご紹介します。以前、サーシャコーチは選手のコーチング哲学について、以下のコメントをしていました。

 

"It's still guiding a young person, trying to help. Like, you should go this route without really telling her that she should go that way, because I do believe that if you figure out something for yourself it's worth way more and you have it way more in your mind than if somebody tells you something. So I'm the type of coach to believe that I want to leave a little bit of room for her to make her own decisions. But I kind of want to narrow it down and that's the same with psychological, with technical stuff. I want to narrow down the options."

意訳

コーチは助けようとする若者を導くだけなんだ。若者に何もかも言うよりも、、自分自身で見つけたことは、人に言われたことよりも遥かに価値があるからだ。私は彼女が自分で決断を下す余地を少し残すタイプのコーチなんだ。心理的、技術的なことはどちらも同じで、選択肢を絞り込むために導くだけだ。

 

 

確かに、今の若者は何でもすべて与えられるていることが度々問題視されていますよね。これは、日本だけでなく海外でも同じなんですね。

1から10まですべて指示をすることは、効率的かもしれませんが、指示されてばかりだと自分のことを自分で決めることや気づくことができなくなります。

また、言われて行動するより、自分で決めて行動するほうが良い結果に繋がる=価値が高いです。

自分のことを理解し決断するって、簡単なようで難しいですよね。

サーシャコーチは大坂選手にすべてを教えすぎず、大坂選手の自己決定の余地を常に残しているんですね。

これが、大坂なおみ選手が忍耐強く、そして精神的な強さにも繋がっているようです。

 

 

メンタルトレーニング①自信をつけさせる

 

大坂選手は、以前はかなりのマイナス思考だったそう。それがサーシャコーチによってプラス思考に変わったと言っていました。

サーシャコーチの指南

・駄目なイメージは、すぐに忘れること。
→大坂選手は試合でミスをしたことを忘れられず、ミスをずっと引きずって勝てないことが問題でした。

・ネガティブマインドになったら自信をつけさせる
→大坂選手はマイナス思考になりやすいので、サーシャコーチは「大丈夫だよ、何もかも大丈夫だ」と言い自信をもたせることを多々行っていました。

サーシャコーチは、大坂選手のコーチに就任した当時、なぜこんな凄い選手が一度も優勝したことがないんだろうか、と不思議だったそうです。
当時、大坂選手は、恵まれた体格で、パワーもある。サーブのスピードはトップレベル。なのに、なぜ勝利から遠いのだろう・・・
それは、メンタルが弱く試合中の気持ちの切り替えがうまくいっていないのでは?とサーシャコーチは考えました。
たしかに、大坂選手は試合中にイライラして、ラケットにあたることがよくありましたよね。ミスした自分を責めて、落ち込み、気持ちが切り替えられなくなり、そして苛立ち・・・と負のループに。この状況を打開するべきだと考えメンタルトレーニングを実践しました。

メンタルトレーニングは日々のトレーニングです。試合だけでなく、練習中も前向きな気持ちをキープするよう大坂選手に、「大丈夫だ。心配することはない。」などと優しく声をかけ続けたそうです。

メンタルトレーニング=自信をつけさせること が重要だったんですね。

 

メンタルトレーニング②高い目標を掲げる

 

全米オープン制し、その後全豪オープンを制した大坂選手に「次の目標は?」という質問に、大坂選手は「次の目標もトーナメントで勝つこと」だと答えていましたね。

彼女の目標はこちら。とても大きな目標です。

グランドスラム全制覇、世界ナンバー1、五輪で金メダル

 

しかし、この大きな目標があったからこそ、セリーナ・ウィリアムズに勝ち全米オープンで優勝することができました。

多くの観客がセリーナ・ウィリアムズを応援し、大坂選手にとって彼女は尊敬する選手。

そんな偉大な選手を前にしても、怖気づくことなく立ち向かうことでセリーナ・ウィリアムズに勝てたのは、高い目標を掲げて「勝利を目指す」ことだけにフォーカスさせるマインドセットができたからこそでした。

 

 

大坂なおみはメンタルトレーニングでどうなった?

 

一度ダメだと自分を責め、なかなか気持ちを切り替えることができなかった大坂選手ですが、サーシャコーチのおかげで、イライラが募ってもラケットを投げたりすることがなく、ぐっと堪えて冷静になるために深呼吸をしていました。

2019年の全豪オープンでは、ラケットを叩きつけそうになった瞬間がありましたが、ラケットを叩きつけずぐっと堪えて、上を向きながら深呼吸をする姿がとても印象的でした。

自己肯定が良い結果を生むのは、テニスだけでなく他の競技においても言えることですよね。

深呼吸は単純に深く息を吸ってはくのではなく、自分の心に働きかけ調子をととのえる「心呼吸(シンコキュウ)」なのですね。

メンタル強化をして更にパワーアップした大坂なおみ選手に今後も注目です!!!